老後に不安を感じている人は、8割以上いらっしゃるようで。
その不安の堂々1位はやっぱりお金のことです。
- 公的年金だけで生活できるの?
- 退職金や企業年金はいくら出るのかしら
- 働くところが無くて収入確保できないかも
- 夫に先立たれたら私は生きていけるのか
- 子どもの援助は期待できない
- 住むところがなくなるかも
こんな感じで不安はいっぱいあるのだけれど、じゃ―何か対策してますか?って問われると・・・50%以上の人が、何を何からどうしたらいいのかわかりません・・・という理由で、放置されているのが現状です。
それでいいのですか~(;゚Д゚)
不安はわからないから始まるのです
何で不安を感じるのかって言うと、そのことが自分の知らない事だからですよね。
霊とか宇宙人とかと一緒ですよ。私も霊感とか無いので全くそれには遭遇したことないのに、テレビで心霊写真特集とかは怖くて見れません。あえてその分野を勉強しようとも会いに行こうとも思わないので、53歳の今でも、怖いままです。(;^ω^)
でも老後は怖がって見ないふりしてても必ずやってきます。
不安なまんま突入してしまっても、意外といけるねって言うラッキーな人もいるんでしょうけど、まあそれはかなりラッキーな人か、もうすでに年金を何年ももらっている人の場合ですよね。
そんなラッキーな人とは、ひょっとして自分カモしれない(^-^)/と思いたいのはわかりますが、宝くじが当たらない現実くらい確率が低いのであきらめてください。
そして今すぐ、自分ができることを見つける作業に取り掛かりましょう。
積極的に知ることに力を入れよう
年金がそもそもこんなに少ないから悪いんだ
(-_-メ)
なんて文句や不満を垂れ流してても、事態は一向に変わらず不安はそのまま膨らむ一方です。
ここで自分が対処できることは何かを見つけて、やれる解決できることをやれば自分を安心させられますよね。
心の中にある不安を紙に箇条書きに表現してみて俯瞰してみると、自分にできることが見えてきますよ。
例えば公的年金だけで生活できるの?って言う不安に対してできることは
- もらえる金額を把握する
- 自分の生活費は月々いくらか把握する
- わからなければ家計簿をつける
この三つは、自助努力で簡単にできますよね。面倒くさいけど。
全ての不安は知らないことから始まっているので、この三つをやるだけで、かなり前進します。
ただ、知ることで余計に不安になる場合もあります。(;^ω^)
でも大丈夫。現状を知って何か問題があればそれに合った対処法はたいてい用意されているのが日本という国なんです。
私たちは、日本に生まれたってことが宝くじに当たったくらいラッキーなこととして認識しましょうよ。
そしてそんな日本の制度を使い倒すコツは知ることなんです。
あちらからわざわざ教えに来てくれないからです。
だから知らないことで、貧困は発生します。
国もそこまで手が回りませんから、自分から手をあげなくては何の援助もしてくれません。
まずは、自分を知ること、そこから使える制度を探すことです。
年金はいくらもらえるのかを知りましょう
毎年届く年金定期便。あれは、年に一回誕生月に送られてきますが、チェックはしてますか?
ハガキの内容は、50歳未満と50歳以上で年金定期便の内容は違います。

上は、50歳未満の人に届くハガキになってます。
支払ってる月数や支払い済の金額、今の時点でもらえる年金額も記載されています。
表面には、過去の支払い状況などが記載されてます。
一社でずーっと働いている人は大丈夫だとは思いますが、転職と転職の間が空いた場合とか、結婚して退職した場合、
年金を払ってたはずなのに未払いになっていたりしていないかちゃんとチェックしてくださいね。
国のやることは間違いない!とか絶対にありませんので、かなり国はアナログですよ。人間がやることに100%はありません。
現に私は3年の社会人生活を記載漏れされておりました。
漏れていたとしても、見つけて申告すれば、調べて真実を記載してくれますので大丈夫です。自分が見落としたままだとそのままですので、チェックは必ずしてくださいね。

一方こちらは50歳から届く年金定期便。
支払った金額は表面に記載されていて、裏には大切な年金加入期間と年金額が具体的に記載されていますね。
赤い矢印の部分が、60歳まで年金を支払った場合の、65歳から受け取れる年金額の目安です。
この金額には税金等も含みます。
単身世帯なら、この金額ですし、夫婦ならそれぞれに届く年金定期便の金額を足したものが1年間の年金額となります。
因みに、2017年8月以前は、25年納めないと受給資格が得られませんでしたが、それ以降は10年でももらえるようになりました。それでも事情により10年に満たなくてもらえないのであれば、60歳以降も任意加入と言う方法があるので、諦めずに役所に相談してみることです。
加給年金と付加年金
あらかたの年金額が知れて、やっぱりがっかりしましたか?
がっかりするのはまだ少し早いですよ。これからもう少し増える可能性があるのです。
これは厚生年金の方のみ適用の制度となりますが、
旦那さんよりも奥さんの方が年下の場合、奥さんは65歳まで年金が受け取れませんから(繰り上げ受給しない場合ね)、この金額では二人はしんどいであろうということで奥さんが65歳になるまで、加給年金年間約39万円も貰えます。
これもやっぱり手続きが必須なので自ら気を付けてしっかりもらいましょう。
自営業者さんは国民年金なので、加給年金はなくて、代わりになるかはちょっと疑問ですが、付加年金という制度が用意されています。
毎月400円多く年金を収めとけば、納めた月数✖200円が65歳から毎年加算されてもらえます。そのうえ、付加年金として加算される金額は定額なので物価スライドの影響を受けることはありません。
納めた半分の金額がもらえるので、2年でペイできますね。
国民年金は、年額一人当たり78万円ほどとなっています。
月65000円です。夫婦だとしても13万円です。
夫婦で30歳から30年間付加年金をかけていたら、二人で144000円が増えます。
二人で30歳から付加年金をかけた場合
(200円✖360か月)✖2=144,000円
780,000(年額)×2+144,000(付加年金)=1,704,000円
1,704,000÷12=142,000円これが毎月の年金額
そうはいっても月12,000円しか変わらないのは少し寂しいですねが・・・
繰り上げ受給と繰り下げ受給
年金は基本65歳から受け取るんですが、条件付きで60歳からも受け取れるし、特典付きで65歳以降に遅らせることも可能なんです。
まあこれを聞いて、早く受け取ればそれなりのデメリットもあるってことは想像できます。
繰り上げ受給のデメリット
- 1か月繰り上げるごとに0.4%年金され、死ぬまでその金額は変わらない。(2022年4月から改正で0.5%から0.4%になります)
- 65歳までに障害を負ってしまったら、障害基礎年金がもらえない。
- 旦那さんが65歳までになくなったら、奥さんに寡婦年金が支払われない。
逆に繰り下げ受給は、一か月繰り下げるごとに0.7%も年金が増えて、死ぬまでその金額がもらえます。
繰り下げ繰り上げは、賛否両論あります。
せっかく年金を支払ったんだから、元を取れなきゃ意味がない!という、元が取りたい派。
片や、年金は終身保険と考えて、もしもの時の備えとして働けなくなったときから死ぬまでもらえるのだからという終身保険派。
前者の人は、きっと繰り上げ受給も視野に入るでしょうが、もしも想像以上に長生きしたパターンてのも十分考えられるので、その時は、年金少ない、貯金は底ついた、働けない・・・なんてことも。
私は、どちらかというと終身保険派です。繰り上げ受給は、リスクが高いし、まだ働ける体力もあるのでしない予定。
ただ、私が旦那さんよりも4歳年下なので、加給年金は満額もらいたい。だから、基本に沿って旦那さんの受給は65歳からにします。
そして、私の年金は、70歳まで繰り下げて、100万円まで増やしてから貰おうという作戦。
女性の方がやっぱり長生きだし私は年下ですから、そのリスクに備えます。
国民年金のみの世帯は、この繰り下げ需給をうまく使うべきです。
自営業だとすると、定年がないでしょうから体力が続けば仕事をして収入をなるべく先まで作り出し、貯蓄率も上げます。
繰り下げ受給したシュミレーション
70歳まで繰り下げ
78万円+0.7%×60か月✖78万円=1107600円(一人分)
75歳まで繰り下げ
78万円+0.7%✖120か月✖78万円=1,435,200円(一人分)
この金額だと、何となく生活模様も頭に浮かぶレベルじゃないですか?
夫婦であれば、二人ともにしないで時間差にしてもいいですしね。
ここまでか…と思ってもまだまだ方法はあるものなので諦めずに探しましょう。
配偶者を亡くした場合
とはいっても、夫婦どちらかが先立つのはあたりまえで、その時年金はどうなるのかによって、前もって備えておく必要も出てきます。
旦那さんが先に亡くなった場合
国民年金の人
妻が65歳までで、旦那さんが繰り上げ受給していない場合は、寡婦年金(旦那さんの年金の4分の3)がもらえますが、65歳で自分の年金を受け取るようになるともらえなくなります。
もしも、まだ18歳未満の子供がいる場合は、遺族基礎年金が出ますが、これはあくまでも子供に対しての遺族基礎年金となります。
国民年金のみの場合は、配偶者の分がプラスになるのは18歳未満の子供がいる場合のみです。
このパターンだと、繰り下げ受給作戦をする余裕もないので、十分な貯蓄がない場合は、生命保険を終身で用意しておく必要があります。
貯蓄もない、生命保険もない場合は、生活保護という手段もあります。
生活保護は、命をつなぐ日本の制度ですから必要な時には躊躇なく使うようにしましょう。
厚生年金の場合
奥さんが第3号保険者の場合は、遺族厚生年金がもらえます。
旦那さんのもらっていた年金のうちの老齢厚生年金の4分の3程度の金額と自分の年金を足した金額がもらえます。
遺族厚生年金は、全て非課税扱いになります。これは非常に嬉しいですね。
年金制度は二階建て方式で、一階部分の老齢基礎年金は無くなり、二階部分の老齢厚生年金のところだけが遺族厚生年金の元となります。ややこしいですね。

年金定期便の裏面、この赤丸部分が老齢厚生年金の金額になりますので、この数字で計算してみてくださいね。
奥さんが老齢厚生年金をもらっている場合などは、また計算が違いますので日本年金機構のホームページで確認してみてくださいね。
年金額を把握した次は
年金額がだいたい見えてきました。
次は、その金額で生活できるかできないかを分析する作業に入ります。
夫婦二人暮らしになった時の生活費は、現状の70%くらいと言われています。
あれ?
今の生活費、いったいいくらなの?って言う方も今から積極的に自分のできることをやっていくことで老後の暮らしが見えてくるようになりますよ。
今日もありがとうございました。
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