何も打ち込むことが無くなると、ふと自分を試したくなる癖がある私。
初めて妊婦になってつわりがおさまったとたん、元気になった体を持て余していた私に、医療事務の資格をすすめてくれた旦那さん。そのお言葉に素直に従って講習に通い無事に医療事務の資格を取得。
その後出産して、子育ての大変さにとてもじゃないけど、働くなんて考えられなくて、結局その資格はお蔵入り。
3人目を保育園に入れるころには、医療事務もとうにIT化されていて、古い知識しか持たない人は、用なしの世界になってました。
その後は、子供と一緒に漢字検定を受けてみたりして遊んでましたが、結局のところ資格で役に立っていたのは運転免許証だけ。その運転免許証も東京に来てからは、証明書としてしか使わなくなってしまってます。
46歳の挑戦
そんなのんびりした生活の中で、また再び何か試したくなったのが、6年前のこと。
私の好きなことは何か?と自分に問うてみたら・・・
お金でしょ。
こんな答えが返ってきました。
お金は好きだけれど、どこまでお金のこと知ってるかっていうとそれすらわからなかった私。
これじゃー好きだって言えないんじゃないの?
好きならもっと知ろうとしなきゃいけないんじゃないの?
そんなことを考えていたら、ファイナンシャルプランナー(FP)っていう資格があることを知り、挑戦してみたい!!って久々にメラメラと闘志が湧いてきたのです。
医療事務のときは少しお金をかけてしまったのに、結局収入にはつながらず、その後少しもその知識はいかされないままだったので、今回は完全独学。
2000円ほどの参考書と過去問だけを購入して、まずはFP3級からトライ。毎日2,3時間の勉強を続けること3か月。無事に合格し、その4か月後にFP2級も取得しました。
資格で就職?
さて、取得した資格で私は転職したかというと、まったくその気はありませんでした。
この資格は、銀行員や保険会社の社員が絶対に取らされる資格です。ただの主婦がこの資格を持ってたからと言って、そんなところに就職できるわけもなく、就職したいわけでもない。じゃあなんで取ったの?って言われたら、いつもの癖です。
ただ、今回は少し違いました。
FPの知識って、私たちの生活に全部関係のある事だっていうことが、勉強して理解できたんです。
- 年金について
- 保険について
- 金融投資について
- 税金について
- 不動産について
- 相続について
- ライフプランニング
こんな内容を掘下げて勉強できたことによって、私のライフスタイルが大きく変わっていくことになります。
ライフプランニングの重要性
私は昔から、お金が大好きで、お金を貯めることが大好きで、そのためにひたすら節約に励んできました。
おかげで、ある程度の貯金は用意できています。
ところが、その貯金を上手に使うことに知識が乏しかった。
使うと言えば、ものを買うことと言う認識しかない。
株はそこそこやってはいたけれど、投資と陶器の違いもわからず、株主優待欲しさにやってただけ。
貯める、増やす、守る、使うというお金の仕組みを上手に線でつなげることができてなかったのです。
それが、FPの勉強によって霧が晴れたようにはっきり見えるように。
自分の未来は、その時が来てみないとわからない・・・そう思ってたし、実際そうなんだけど、自分から組み立てることができるっていうことを知らなかった。
自分の未来は、自分で組み立てるんだよ、それをライフプランニングって言うんだよと教わったのです。
そんなわからない未来のプランなんてたてられないでしょ~って思うけど、その時の自分の頭にあるものを形にするだけでいいのです。
ぼんやり頭で思っているこを素直に紙の上に表現してみる。
それが、ただの希望であって全然かまわない。紙に書くことによって、そこに行きつく方法を書き進めるようになる。そして、書いたものに従って行動がはじまる。
ぼんやり頭で考えてるだけでは、いつまでたっても行動までには至らない。そんな効果が、ライフプランニングにはあるんですよ。
たとえば、大きすぎる希望で程遠く感じたときには、いくらでも書き換えてOK。それは、自分の中のライフプランだから、何度修正してもだれも文句言いません。
そうして書き換えながら、生きていくんです。生きていれば、想定内のことばかりじゃないのは当たり前、そのたびに軌道修正。
私も何度も何度も書き換えてきました。一度に何パターンも書いたこともあります。
そしてこの、ライフプランがあることで、お金の不安が軽くなったのです。
今あるお金で、どんなことができるのか、あといくら足りないのか、どうやってそれを用意するのか、具体的に考えて紙に表現しておけば、それに従って歩いていくだけだからとっても楽ちん。
そして少し不安になったら、また見直して書き換える。
ライフプランニングとは、こうして作っていくのです。最初から完ぺきなものを作る必要もないし、絶対に完ぺきなものはできないので、ゆるい気持ちで取り組むのが一番。
私の場合、そのライフプランニングが、100歳までの金表となっています。
これもまだまだ完成形ではありません。たぶん死ぬまで、書き換えてると思います。
年金2000万円不足問題
金融庁の伝え方下手くそ~とお金の知識不足の国民があいまって、2000万円問題が勃発してましたが、この2000万円はみんなにあてはまる数字ではありません。
これより多い人もいれば、少ない人もいる。
その数字を知るために、把握しておかなければならない数字があります。
- 自分の家庭の年金がおおよそいくらもらえるのか
- 自分ちの生活費がいくら必要なのか
- 借金がいくらあるのか(家のローンなど)
- いつまで働くのか
- 退職金はおおよそいくらか
これを調べたら、ライフプランに落とし込んで見ます。
わからないのは、いつ死ぬかってこと。私の場合欲張って100歳にしてるんですが、これ本当になる確率高そうですよ。できれば長めの方が安全。
そうしてみると、いくら足りないのかがだいたい計算できるはず。
それが、自分の足りない金額。
今からでは、そんなお金は貯められないと判断できたなら、消費を減らす努力をして何とかあるお金で死ぬまで食いつなげていけないかを考える。
または、働く年数をできる限り先まで伸ばして、年金の繰り下げ受給をするとか。
方法はいくらでもあるのです。
FPの知識があれば、そのような方法がたくさん浮かんできます。2000万ないと生きられないなんていう声に振り回されず冷静に淡々と準備ができます。
年金と税金
今の時代、夫婦共働きは当たり前と言われていますが、私のころは逆で、専業主婦になることを望まれる時代でした。だから、今から正社員になれと言われてもなかなか難しく条件が非常に悪い。
新卒入社からやめないで働いている人は、そのお給料は多大なるものだけど、私が今から今の会社で社員希望しても、今の給料に毛が生えたくらいしかいただけない。
時間を今の倍手放す代わりに年収は今の倍
だったらいいじゃな~いって飛びついて社員になる人も確かに多い。
だけど、その裏側のお金の増減を知ってしまったら、そうするかな~?
専業主婦から扶養を外れたら、
- 旦那さんの社会保険料はそのままで減額ないのに、自分の給料からも年収に合わせた金額をお支払い
- 扶養家族が減ったから、旦那さんの税金は高くなる
- 旦那さんの会社の規定によっては、家族手当が無くなる
この3つのマイナス要素を加味すれば、差し出した時間のわりに見返りが全然伴ってないかもしれない。
倍の年収でも引き算が多くて、手取りはパートの私たちと変わらない可能性もあるのです。
私も、この会社に入れてもらったときは、社員登用に応募しようと決めていたんですよ。それが、FPの勉強して、考えが変わってしまいました。
社員になるなら、このまま空いた時間を使って、家計管理をもっと頑張ろう、節約料理をもっと頑張ろう、家族の健康維持に頑張ろうと思うようになったんです。
やってよかったFPの勉強
結論、FPの勉強は、直接的な収入にはならないけど、長い目で見てかなり人生を豊かにする資格だと思います。
お金の制度や仕組みは、日に日にアップグレードしていきます。基本がわかっている人は、その変化が自分たちにどのように関わってくるかがすぐにピンときますが、何も知識のない人にとっては、何言ってるんだかわからないね~どうせ関係ないでしょ~ってスルーしてしまいます。
そして、年金2000万円問題みたいな事件が起きるんですよね。
FPの知識は自分を助けてくれる大事なツール。安くで手に入るなら手に入れたほうがお得ですよね。
今日も遊びに来てくださってありがとうございます。
いつもぽちっと押してくださってありがとうございます。(*^▽^*)
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