家賃の安い物件に住む準備

老後不安のないお金のはなし

夫婦二人年金だけで暮らせるスキルを身につけると老後がグーンと明るくなるおはなしを前回書きました。

将来の年金額で生活すると想定してみる
老齢厚生年金や老齢基礎年金の金額はだいたい把握できたところで、今回は、その金額で生活したとしたらっていう遊びをやってみましょう。まだ実際に年金生活に入ってない心に余裕がある間だからできる遊びです。( *´艸`)...

こちらは、夫婦二人世帯、老齢基礎年金のみの場合の生活費シュミレーション。

住居関連費¥50,000
食費¥30,000
水道光熱費¥10000
日用品・雑貨・洋服など¥10,000
医療費¥10,000
交通、通信費¥10,000
健康保険等¥10,000
合計¥130,000

ピタリと当てはまっているようですが、家賃が50000円となると、とてもハードルが高く感じます。

夫婦で住めるそんな物件あるの?

そこで、探してみました。

私が旦那さんと暮らすという想定で。

東京都23区内50000円

物件探しは、スマホで簡単にできます。

スーモやホームズのアプリに自分の希望条件をポイポイ入れていくだけです。

私の検索条件6個を入れました。あんまり細かく入れすぎると結果が0件になってしまうので、0件と出たら優先順位の低いものから削ります。

  • 家賃5万円まで(共益費、管理費込み)
  • 東京都23区内
  • 間取り2K、2DK
  • 風呂トイレ別
  • 南向き
  • 都市ガス

車を使わなくても生活できること、子どもたちの生活圏から近いことを考えて23区内に区切りました。

そうすると、18件もの物件がヒットしたではありませんか。

中身を詳しくみてみると、20~30㎡くらいの広さで築年数多めの物件ばかりなので和室か、和室をフローリングにリーフォームされたものが多いです。

中には和式トイレという物件もありましたが、洋式にリフォームされているところが多く選択肢は十分です。

若干駅から遠いものの、毎日出勤の義務がなくなった二人には、ウォーキングを兼ねてのお出かけということで返っていい運動になり、ぜんぜん問題ありません。

部屋数もふた間あるので、夫婦それぞれひとりの時間も確保可能。

そして賃貸を借りる際に必ずチェックする項目は都市ガスです。

光熱費というのは、使い方以前に供給会社によって金額が随分変わるというお話を前にも書いていますが、都市ガスとプロパンガスは、そのもっと根幹のお話になります。

何も知らないでプロパンガスの物件に契約したら、もうその建物自体が都市ガスへの大規模工事をしてくれない限りは、プロパンガスしか選べません。

プロパンガス料金は、都市ガス料金の2倍弱くらいになります。(高い!)

ガス無くしては生活は成り立たないのでここは要チェックですよね。

とにもかくにも5万円あれば、風呂もトイレも部屋ふたつも確保できる住処が東京でも見つかるということがわかりました。

ということは、地方都市であればもっと安く借りられる可能性があるということで、住まいの固定費削減は現実化できそうです。

安かろう狭かろう

5万円で借りられる部屋が見つかることはわかりました。

しかし、当然ですが、安い物件は狭い物件です。なので今持っている荷物はそのまま入らないでしょう。

冷蔵庫や洗濯機などの大きな家電製品も、二人暮らしになったからと言ってさほど小さくはなりません。そんな必需品を置くだけでも床面積はかなり減ってしまいます。

ということは、持ち物を最小限にしていくという作業が必要になります。

私も5年前、今の家に引っ越してくるときに、かなりの物を処分したつもりではあったのですが、いざ入れてみると、その日ひょっとしたら寝ることが出来ないんじゃないか・・・と泣きそうになるくらい段ボールで家じゅうがいっぱいになってしまった経験があります。

それからは、ミニマリストを心掛けて随分と持ち物を減らしました。

いくら上手な収納テクニックを駆使しても、入れ物(家)の要領を越えていては役にはたちませんよね。収納したら最後、それを使う日は二度と来ないなんてことにもなります。

一年に一回でも必ず使うものなら残すべきものです。使うかもしれないものは、処分するべきものです。

残すべきものを選び出し、後は全部処分。簡単です。

って言ってはみたものの、簡単ではないです。(;^ω^)

最初は私もなかなか捨てられませんでした。でも、それも最初だけです。

エンジンがかかってくると、捨てるものを探し出すようになってきます。これも行き過ぎると危ないのですが、ここまでくれば、余計なものを家にいれない体質に変わってきます。

物が多いランキング1位は、キッチンではないでしょうか。

お鍋や、食器、タッパー類が所狭しと収納を占領してしまいます。

5万円のおうちには、そんなに広いキッチンは期待できません。

必要な食器は、大皿1枚、小皿2枚、ご飯茶碗2個、汁椀2個とマグカップ2個でも十分生活できますし、鍋も中華鍋一個と蓋だけでも大丈夫です。

こうなると、食器棚はいりません。全部シンク下に収納可能です。

0円引っ越しをめざす

こうして、5万円の家に住むことをシュミレーションしながら生活して、徐々にものを処分できると、もう二度と捨てる時の後悔を味わいたくなくなって、買うことに躊躇するようになります。この後悔は、捨てることへの後悔ではなく、買ったことへの後悔だからです。

無駄なお金を投じたことをもう繰り返さないように肝に銘じ、買いたくなったら考える癖がついてくるんです。

そんな習慣を繰り返しながら、家の中のものが洗練されてきます。洗練と言っても、高くていいものを持つ習慣は私にはなくて、必ず出番があるものを洗練されたモノとしてます。高価なものはほとんどありません。だから寿命が来れば感謝して潔く処分できるんです。

実際に50000円の家に引っ越す時は、荷物ゼロで行きたいなって・・・思ってます。

引っ越し費用も最近では人手不足で値上がりしていると聞いています。

荷物が無ければ、引っ越し費用は0円です。引っ越ししたつもりでその費用を使って、必要な家電を的確なサイズで購入しなおすのはもったいない話でしょうか。

むしろ新しいものの方が、省エネになってるので節電効果もありますしね。引っ越し準備も、全捨てで出来たら、脳みそ使わない分楽ですよね。

まあ、現実は何にもなしとはいかないにせよ、これに近い形にまで小さくして、労力とお金の節約をしたいです。

年金だけで暮らすが手中に入るとあとは自由に

50000円の物件が実際にあることを確認し、そこに収められる荷物の量にするミニマムな生活ができるようになれば、ほぼ年金13万円で夫婦二人生活は手中に入りました。

これ、お一人暮らしでも大丈夫です。ワンルーム3万円の物件は東京都23区にちゃんと確認してます。

おひとりの年金額は満額で65000円、30000万円を家賃、食費15000円、光熱費通信費15000円、健康保険介護保険5000円という予算分けでギリギリですが、生活は成り立ちそうです。

お二人であろうと、おひとりであろうと、国からもらえる年金内で生活できるスキルを磨けば、生きる不安がなくなります。

それを越えるお楽しみの部分は、週数日のアルバイトに出るもよし、それまでに貯めてきた貯蓄から取り崩すもよし、副業で賄うもよし、生活費をもう少し切り詰めてお小遣いをひねり出すもよし。そこは、自分で自由に選択できます。

年金内で生活できるスキルは、自由を手に入れる近道なんですよね。

コメント

すみっこ

50代主婦。
3人の子育て期を完了。第二ラウンドの鐘が鳴った。
老いるからだと戦いながらも楽しく生きてくための試行錯誤しています。
暮らしは地味に小さくを心掛け、全国を旅行しようと目論んでおります。

すみっこをフォローする
タイトルとURLをコピーしました