借金をマイルドにする呪文は住宅ローン

老後不安のないお金のはなし

旦那さん側の甥っ子がマイホームを買ったそうな。

3000万円のおうち。

甥っ子は、27歳(うちの長男と同い年)2年前に結婚し今年一児のパパとなる。

なんだかうちの長男が後を追いかけるように、結婚出産となっているけど、家を買うことは追いかけないと思う。たぶん。

それは、さんざん私と旦那さんの間で話すお金の話を小耳に挟んでいるからかもしれない。

借金まみれの男に娘を嫁がせるか?

例えば、娘が彼氏と結婚しますと言ってきたとして、親は、相手がどのような人物なのかを十分に知りたくなるものだろう。

調べて見たら、その男には借金があった。

としたらどうするだろう。恐らく反対する。私たちなら。

せめてその借金を返済してから申し込んできやがれと言ってしまうだろうね。

だけど、その借金が住宅ローンだったらどうだろう。

娘と結婚するためにマイホームを用意してくれたいい婿さんと受け入れるかもしれない。

いやいや、そうかな・・・

住宅ローン・・・響きは、なぜかマイルドだけどこれも列記とした借金だから。

そこから長い長い返済地獄の始まりなのだから。

平均的な返済期間は、35年くらいが多いみたい。

一言に35年って言ってもここにはいろんな出来事と変化が起きる。

家族の形が、家を建てたときのまんまの状態ではないことは、皆当たり前にわかってるはずだけど、なぜか浮かれちゃって今得られるものに焦点を当てがち。そして舞い上がりがち。

広くて明るくて使いやすいキッチンだとか、書斎だとか、子ども部屋だとか、バーベキューができそうな庭とか・・・

そんなものに囚われて、大きな家を大きな借金をして買ったものの、楽しい夢のような時期はあっという間に過ぎて、いつの間にか子供は大きくなり何かとお金がかかりだす。

そのくせ、反抗期とやらで口も利かなくなり、広いリビングがより広く感じられる毎日がやってきたりして・・・

こんなはずじゃなかった・・・なんて思い始めてたら、徐々に景気が悪くなり、残業が絞られたり、ボーナスが出なかったり、給料そのものが上がらなかったり。

こんなはずじゃなかった・・・

新築で買ったマイホームもあちこちガタがきて、外壁の塗り替えやら、屋根の吹き替えやら、ガス給湯器の故障やら、全てがローンの上にのしかかってくる。

  • 住宅ローン
  • 家のメンテナンス
  • 固定資産税

マイホームの金額はこの3要素が含まれるけど、意外と下の二つは軽視されがちみたい。支払いが発生してから驚く人もいるようだ。

次第に子供たちは巣立ち始めると自分たちも年を取ってることに気が付き始める。

あんなに欲しかった広い空間を持て余すようになってきて、広いがために、物が増えたり、掃除が億劫になったりもする。

買ったときはあんなにきれいだったのに・・・広い空間は、人ではなくて物を貯めこむために使われ、これも見ようによっちゃーゴミ屋敷かもしれない。

それなのにまだ返済は続くよ。

もう疲れたなと思ったところで引き返せないのが住宅ローンという借金。

所有かレンタルか

家を所有するほうを選ぶ人は、こんな考えだと思う。

  • 家賃はローンよりも割高
  • 家賃は何年払ってもブツは他人のもの
  • 他人の作った間取りに自分を合わせなきゃいけない
  • きれいに掃除されていたとしても所詮はお古。やっぱ新築でしょ。
  • 持ち家って資産になるでしょ
  • 年取って賃貸が借りられなくなる不安がある

家賃はローンより割高

確かに月の家賃を比較すると、毎月のローンよりも高めに感じる。

しかし、住んでいるといろいろな不具合が起きるもの。

うちもここに引っ越してからたくさんの不具合が起きた。

  • キッチンの蛇口から水漏れ
  • エアコン故障2台
  • 壁紙にカビ
  • 雨漏り

たぶん金額にしたら、200万以上になると思うけど、うちでは一切負担なし。一円も払うことなく、電話一本で修理完了。

全部大家さんが負担してくれるからね。気持ちがめちゃくちゃ楽。

こんな費用は、マイホームだと当たり前に自分負担。だから、一概に家賃が割高だとは思わない。

月々わずか○○○○円でマイホームがあなたのもです。

今の家賃と比べてみてください。

なんていう広告がよくよく新聞の間に挟まってるけど、この金額の横には、きっと見えない補足が付いてる。

そんな見えない補足を理解して買える人は問題ない。

家賃は何年払ってもブツは他人のもの

これ、私も思ったことあるよね。

これって、掛け捨て保険みたいで損じゃない?って。

払ったときは住むとこを保証されるけど、何年払っても終わりがないわけだし、何とか毎月支払って行けば絶対に自分のものになる方がいいでしょ。

所有するのが大好きな日本人は、こう考えるし子供にもそれを伝えていく。

でもさ、

  • 突然転勤になったとしたら?
  • もしもお隣にとんでもない人が住んでたとしたら?
  • 年老いたとき、老朽化した家は負担になり、売れない住まないとなって子供の負担になったら?

一生懸命コツコツローンを払ったとしても、こんなリスクが降りかかってくるとしたら・・・

それでも所有にこだわれるのかな。

他人の作った間取りに自分を合わせなきゃいけない

新しい洋服を買ったときみたいに、最初はうれしくて素敵に見えてても、着ているうちにその気持ちは薄らいでくるし自分の体形も変わってしまって・・・

家だって同じこと。住んでるうちに生活体系や家族構成も変化してくるけど、持ち家だからって家が気を利かせて間取りを変化させてくれるシステムは今のところないから、今あるものに妥協していかざる負えないのは、一緒。

住み始めは心地よかったのに、なんだかしっくりこない・・・

だったら、賃貸の方が、その時の状況、人数によって住み替えできる自由がある。

理想はいつまでも続かないのが世の常かもね。

きれいに掃除されていたとしても所詮はお古。やっぱ新築でしょ。

新築はいいよね。あの香りはたまらんく心地よい。

騙されちゃいけないよ。新築の金額には、いっぱいのコストが含まれてるんだからね。

自分には一切関係のないコストだよ。

広告宣伝費は莫大にかかってるよね。マンションの売り出しのためだけに営業所が建ってるのを見かけるけど、あれも全部コミコミ。

見学者には〇〇プレゼントとかも全部コミコミ。どこの誰か知らん人にあげるお土産代まで払わされてるのよ。

そして、苦労の末、買ったおうちのドアを開けた瞬間、買値の1割の価値が下がるって言われているのよ。

3000万のおうちを買った次の日に売っても2700万円になっちまうってこと。一泊300万円なり~。

持ち家って資産になるでしょ

もしもローンが払えなくなったら

もしも海外に転勤になったら

そんなことが起きても、買ったときより高く売れれば問題なし。だっておうちは資産なんだからね。

それはバブルの時代までのお話。

私の両親も50年前、買値の倍で住宅が売れたので大きな家を建てられたと言ってたけど、そんなの今は幻想でしかないよ。

  • 人口減少の未来に住宅余りが起こる
  • 災害が多い日本は住宅保有のリスクが高い
  • 日本人は新築好きで中古の価値は低い
  • よほど場所がいいところならありだけど、購入金額が大きすぎてローンが組めない可能性あり

売れるとしたら、東京の駅ちかの物件くらいかな。そうなると売値もいいけど買値もかなりいい。果たして自分に買えるのだろうか・・・

年取って賃貸が借りられなくなる不安がある

私の母も、旦那さんの両親も、大きな家に住んでいる。

ローンは完済しているからお金の心配はいらないけど、だだっ広い空間は、年寄りには負担になる。

冬はとても寒くて光熱費がかかる。

階段があって危ないけど、掃除もしなくてはいけないし・・・

そんなジレンマがあって、この家売って駅ちかに引っ越せば?って言ってもそう簡単ではなくて、慣れ親しんだご近所さんとは離れたくないし、無理して知らないところに引っ越して認知症にでもなったら後悔しかない。

決心の末、売ろうと思ったとしても、肝心の買い手がつかない事が多い。

そんな家を残して両親が亡くなった場合、遠方で暮らす子供たちに負担が来るかもしれない。

年金暮らしの年寄りには家を貸してくれないと心配の声も上がるけど、これからの日本は、少子高齢化が加速して人口が確実に減ってしまうので、おうち余りが発生するのは間違いなし。高齢者しかいないのに高齢者に貸さなかったら、大家さんは不動産業が立ちいかなくなってしまう時代へ突入する。

だから、そんな心配必要なし。身軽にミニマムに・・・死ぬときは何も持っていけないからね。

我が家も変化いっぱいだから持ち家は不自由

旦那さんは、転勤がない会社への就職を希望して今の会社に就職したはずなのに、入社15年ほどで東京に転勤することになった。

この時私たちは、一軒家に旦那さんの両親と同居で生活をしており、一生ここで暮らすとようやく覚悟ができたところでいた。

なので、二階に大枚はたいてキッチンスペースを作り、自分の城を築こうとしてたのに・・・

突然東京へ行けって言われて・・・すごくショックだったのだけど、半分はラッキーって気持ちもあったのよ。

だって合法的に別居できるわけだからね。嫁には棚から牡丹餅。さよなら私のシステムキッチン・・・

会社の社宅に11年間お世話になり期限満了したら、ここで大きな選択がせまられる。持ち家か賃貸か・・・

社宅から出る人は、おうち購入する人が多いけど、うちは賃貸を選択した。

この社宅に入れてもらえたおかげで、貯蓄はできたし東京のおうちはもしかしたら資産になりえるかもしれないから買うを考えないこともなかったけど、数年前に経験した東北大震災。東京もかなり揺れてとても怖かったのを覚えている。

この時、おうちは買うまいと心に誓ったのだ。形あるものは、なくなるリスクが必ずあるし、所有すればそんな心配事を増やすだけだと思ったので・・・

その時は5人家族。それなりに部屋数がある物件が必要で一年以上見て探して4DK115,000円の物件に辿り着けた。今は交渉して11万に減額。

そして、長男が結婚して巣立ち、今は4人。

この先子供たちが巣立って3人になったら、もっとお安い物件に引っ越すつもりだし、

2人になったら大阪のうちに帰ることも考えてる。

おうちを買ってない分資金があるから、未来の自由度は高まる。もしかしたら、大阪を拠点に、世界を周るってこともできるかもしれない。

実現しなかったとしても、自由に計画出来るだけでとても幸せ。

マイホーム購入は安心を買うことみたいに思われてるけど、私にとっては逆。

買ったマイホームに縛られる人生が幸せなのかどうなのか、私にはその選択肢はない。

コメント

すみっこ

50代主婦。
3人の子育て期を完了。第二ラウンドの鐘が鳴った。
老いるからだと戦いながらも楽しく生きてくための試行錯誤しています。
暮らしは地味に小さくを心掛け、全国を旅行しようと目論んでおります。

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